宇宙ー。それは果てしなく広がる無辺の領域。だが、一見、カオスとおぼしきその黒い塊は、実は明確な法則性を持ったロゴスの結晶なのだ。今から数千年前から現代に至るまで、われわれ人類は、天体の運行に秩序を見出し、そしてやがては森羅万象、あらゆる事象を含む137億年分の世界に尊い1歩を踏み出した。月面着陸40周年、NASA結成50周年、いや、それどころか天体観測400周年にあたる今年は、まさに人類の叡智の成果を祝うためにふさわしい年である。 だからこそ今、あらためて再認したい。われわれはいつも宇宙と共にあるではないかと。約4000年前の古代バビロニアの時代、趨勢を極めた権力者たちは、天体の運行、すなわち"暦"を熟知して、支配権を掌握した。そして暦から発展させて生まれた"時の概念"。ガリレオやダヴィンチをはじめ、天賦の才を持つ科学者が、鎬を削って追求したのが時の研究だ。1年365日から、1分60秒に至るまで。この奇跡的な時の計量を可能にするタイムピース。時計には宇宙の神秘と叡智が宿る。